気になる話

 「音楽配信メモ」のBBSにある「記事ネタ提供スレッド」で、「どうやら着うたのフルダウンロードが12月目処に始まるようですね。これのおかげでiMSが始まれないのかなぁ?」という書き込みを発見。かなり気になる話。

 それに呼応するような話としては、「中島美嘉の新曲は『着うた』限定発売します」みたいなニュースもある。(これは、シングル盤が売れない時代にCMソングをどうしたら商品化できるかという話でもあるのだけど…)

 ソニーあたりは今、HDを搭載した携帯電話を作っていたりするのじゃないかな? それがデザイン的にもイケテルならば、マジでiPodキラーになる可能性は高いだろう。洋楽ユーザーはともかく、邦楽ユーザーには絶大な人気を博しそうだ。5万円以上の高額な価格設定でも飛ぶように売れて、販売当初は品薄でプレミアが付くかも(笑)。

 携帯電話は著作権関係をコントロールをしやすいプロプライエタリなプラットフォームだ。そのハードウェア的な性質から、ソフトは必ず端末(=個人)単位で購入され他人と共有されることがない。しかも、パソコン環境のようにハッキングされてコピーされる可能性もかなり低い。今の日本の音楽業界にとっては願ったりかなったりなシステムと言える。実際、日本の音楽業界の経営者クラスに唯一信頼されている音楽配信ビジネスは「着うた」だけ。

 以上のような状況を考えると、掲示板に書き込まれた話はかなり信憑性が高いように思える。個人的にはそういう状況が現実となるのは悪夢だったりするけどね。悲観的に考えると、iTMSは永久に日本には上陸しないだろうし、下手すると、日本における音楽ソフトのパッケージ販売が実質的な終焉を迎えるきっかけにもなりそうだな…。