「持ちこたえられない」ラジオ局、携帯テレビに警戒感

 何度か読み直したけど、ラジオ事業者が何を訴えようとしているのかさっぱり判らないニュース記事(笑)。もちろん、「ラジオを聴く人が減っている」事実は十分認識しているのだけど、それと携帯テレビが何か関係あるのだろうか?

 ラジオがダメになった理由は、テレビと同じマーケティング手法に基づく番組しか作れなくなった現在の商業ラジオ局と、そういうテレビ的コンテンツを欲している人がわざわざテレビじゃなくてラジオを聴くことはあまりないという事実の組み合わせにあるのじゃないかな?テレビと同じところを目指していれば、当然視覚的な刺激のあるテレビに勝てる訳ないんだよね。

 車を運転するときに、楽しいラジオ番組があれば良いなと思うけど、聞くに堪えられるようなものはほとんどない。鬱陶しいだけの番組が多いから、どんどんラジオは使わなくなる。

 出来れば、ラジオは音楽ジャンルで棲み分けてほしい。そうすれば、その時の気分で局を変えて楽しめるから。海外のラジオ局はそういう傾向が強いし、インターネットラジオもそんな感じだ。でも、日本の場合、放送局は厳しい免許制度でしばられていたりするし、なかなかそういうのは難しいのだろうなぁ。そうなると、結局iPodとかに大量の音楽を詰め込んで、プレイリストでそのときの気分に対応するみたいになっちゃう訳だしねぇ…。

 そう言えば、ローカルな話で判らない人も多いだろうけど、昔、東京にはJ-WAVEというそれなりにポリシーを持ったFM放送局があった。だけど、スポンサーの意向とか聴取率の問題とか、色々なシガラミもあって、どんどんつまらなくなっていくのをリアルタイムで体験したことがある。あそこも「持ちこたえられない」ってことだったのかな。ちなみに、J-WAVEはいまでも放送してるのだけどね(笑)。