CCCDを気にするのは変人?
「いかんともしがたい」さんの9月2日のエントリー「世間のCCCDの認知度はまだまだ低い」とそれに対するコメントを読んで思ったのは、一般的な世間の人から見れば、CCCDに反対しているオレみたいな人間はただの変人でしかないのかもしれないということだ。
「CCCD」という単語を他の何かに置き換えて考えてみよう。例えば「トランス脂肪酸」。前にも書いたけど、このトランス脂肪酸は身体に悪影響を与える恐れがあるため、多くの諸外国ではその使用を禁止または制限している。しかし、日本では現在のところ規制対象にしていない。ネット検索すれば、トランス脂肪酸の危険性を訴えるWebサイトが多数ヒットするけれど、実際の生活でそんなことを気にしている人はあまりいないような気がする。おそらく、CCCDに反対している人でも、トランス脂肪酸の問題を知らない人は少なくないだろう。
つまり、健康に直接関係があるような事柄でさえ、政府が公認した問題とならなければそれを気にする人の数は限られている訳で、ましてやたかが音楽ソフトのことで大袈裟に騒ぐのは、そういうことに興味を持たない人からすれば全く理解しがたい行為なのじゃないだろうか?そういう意味では、CCCD問題を普遍的なニュースの次元にまで押し広げるのは難しい。
でも、トランス脂肪酸にまつわる問題とCCCDの間には1つだけ大きな違いがある。それは、食料品はすべての人の生活に関わることだけれど、CCCDは音楽を趣味にする人にだけ関わる問題だということ。逆に言えば、CCCDは世間一般で大きな問題とならなくても、音楽好きの間で否定されれば、もう存在する理由は無くなる。この辺りが、CCCDにまつわる問題を解決していく鍵なのかもしれないね。