米著作権法においてコピー防止機能付きCDは成立するのか?

 悪名高い「デジタルミレニアム著作権法DMCA)」改正を目指して、アメリカのIT企業団体が行動を起こしたらしい。

 CNET Japanで「有力IT企業各社が連合結成--米著作権法改正に向けロビー活動」、ITmediaで「ハイテク大手が団結、『公正使用権』法案を推進」と、どちらも海外記事の翻訳が取り上げられている。日本の著作権法改正を考える上でも参考になるので注目したいところ。

 ところで、またCNET Japanは、原文記事「Tech heavies support challenge to copyright law」の後半を省略している。非常に話題性が高い記事なのに、なぜ機械的に後半を省略してしまうのか編集方針の理解に苦しむ。ということで、以下に注目すべき部分を挙げておく:

U.S. record labels have been slower than their European and Asian counterparts to add copy locks to releases in the American market, fearful of consumer backlash and complaints about incompatibility. But the top seller in last week's stores, the debut album by hard rock act Velvet Revolver, was wrapped in antipiracy technology.

Industry insiders said the album's success despite prominently displayed stickers warning that it was "protected against unauthorized duplication" was likely to lead to more copy-protected releases in the United States. Still, earlier this month, Universal Music decided to stop adding the technology to discs sold in Germany, according to Billboard magazine, a potential sign that regulations regarding labeling could discourage some record companies from using DRM for fear of losing buyers.

※適当に和訳してみました。間違いあるかも:

米国内のレコード会社は、ヨーロッパやアジア圏に比べて、コピー防止技術の導入が遅れている。その理由は、再生不可などで生じる消費者からの反動を恐れているからだ。しかし、先週の国内売り上げ第1位は、コピー防止技術を採用したVelvet Revolverのアルバムだった。

業界関係者によれば、「不正コピーに対抗する」旨が示されたステッカーを貼る同アルバムの成功は、より多くのコピー防止技術を採用した米国向けアルバムの発売へつながるだろうと言われている。一方で、業界誌Billboardは、Universal Musicが今月初旬、ドイツで販売するCDにコピー防止技術を適用するのを打ち切ったと報じている。このことから考えられるのは、コピー防止技術採用ステッカーの義務化が実施されれば、顧客離れを恐れるいくつかのレコード会社は、コピー防止技術の採用を躊躇する可能性があるということだ。