「副作用」は覚悟していた――文化庁に聞く著作権法改正の舞台裏

 文化庁へのツッコミどころ満載で、かなりの波紋を呼びそうな内容のインタビュー。IT産業とは直接関係ないのに、よくここまでの特集してるなとビックリですよ。

 森下氏も輸入音楽CDに対する懸念があることを繰り返し認める。

 しかしながら、「洋盤については大丈夫です」とも言う。

 「われわれもあれ(日本レコード協会のメッセージ)が示されたから安心とは思っていません。(しかし)輸入CDを止めたいと一番思っているのはメジャーレーベルの日本支社でしょうから、露骨に顧客を裏切るようなことはしないと考えています。そうした意味では、“よりどころ”としていいかと思います」

 この文化庁・長官官房著作権課法規係長による発言、何を言いたいのかサッパリ判らない(笑)。もしかして、インタビュー起こしが間違っているのか? とにかく、文化庁のお偉いさんも実態を把握しないままドンドン動いているとしか考えられないね。

「日本のレコード会社がアジアに進出してくれというのが本音。というか出てくれないと。価格についても、日本は2000万人、3000万人の市場しかないですが、米国は全世界市場で展開しています。(日本のレコード会社が)アジアに進出できれば薄利多売でもっとCDの価格は下がると思います」

 欧米ポップスを淘汰して、アジアで音楽市場を勝ち取るなんて、そんな実現するかどうかも判らない希望的観測を“よりどころ”にして、CDの価格が下がりますよと言われても説得力が全然ないっすよ、旦那…。

PS. 日本の音楽の海外進出に関しては思うところがあるので、また機会を改めて書きます。