SunnComm社が海賊レコード・CD防止技術を持つ企業を買収
SunnComm buys music antipiracy company

 日本語の要約がココとかで読めます。

 要は、違法音楽コピー防止技術を売り物にしているアメリカの企業が、同じようなことをしているイギリスの企業を買収したってことなんだけど、問題は、今回発表されている技術が「本物」だとすると、アナログコピーも含めて、一切のコピーが完全に不可能になるということ。さらに、音源自体に特殊な加工が施されるため、「フェアユース=個人利用の範疇におけるコピー」も出来なくなる気配。CCCDが既成事実となっている日本ならそのまま通用しそうだけど、消費者パワーが強い欧米でそんな極端なプロテクトかけて通用するのか、甚だ疑問。

 どういう仕組みでコピーを防止するかは、ココで説明されているのだけど、オレにはまったくわかりません…。ただ、正規の音の裏に、ある特殊なノイズをのせるということから、厳密には音質劣化させることになるね。人間の耳には判らないはずとされているけど、機械に判別できない程度の差を人間が判別できてしまうことは多々あるわけで、オレみたいな「アナログ音」育ちな人間には受け入れがたいものがある。

 面白いのは、英語の元記事では読者の感想が書き込めるようになってるのだけど、「そんなプロテクトが出てきてもすぐにクラックされるから意味ないし、もはや金を払ってまでして買う価値がある音楽はなくなった」みたいな、どこかの国のユーザーと同じような論調になってるあたりか(笑)。

 結局、音楽業界がコピープロテクトに躍起になればなるほど、ユーザーはしらけていくということなんだよね。